【番組紹介】2/10放送の「世界遺産」の舞台である『ボイン渓谷の考古遺跡群』について
こんにちは。
今回のTBS系の「世界遺産」の舞台は、アイルランドの世界遺産の一つ、『ボイン渓谷の考古遺跡群』です。
ミステリアスで、大変魅力的な世界遺産の一つです。番組を楽しむためにも、簡単ではありますが、ご紹介したいと思います。
なお、番組の公式Twitterアカウントでは、『ボイン川沿いの遺跡群』と書いてあったので、番組上ではその呼び名が使われるかもしれませんが、ここでは『ボイン渓谷の考古遺跡群』に統一して表記したいと思います。
ボイン渓谷の考古遺跡群
アイルランド/登録基準:(ⅰ)(ⅲ)(ⅳ)
アイルランド最大の先史遺跡で、紀元前3000年頃に作られたと考えられています。
ニューグレンジ、ノウス、ダウスの3基の大型石室墓が発見されていますが、1962年にニューグレンジが発見されるまで、何千年もの間、見つかる事もなく眠っておりました。
この考古遺跡を作った文明は、後にケルト文化に大きな影響を与えたといわれておりますが、詳細はわかっておりません。
高度な天文知識
メキシコの『チチェン・イツァ遺跡』や、エジプトの『3大ピラミッド』など、高度な天文学知識を駆使して作られたと思われる遺跡は地球上に多数あるのですが、このボイン渓谷の考古遺跡群もそれに該当します。
冬至の日になると、入り口上部に開けられた穴から日の光が内部に差し込み、石室の最奥部を照らすという現象が起きます。
これは、正確な天文学知識がないと絶対に不可能な構造です。
エジプトでピラミッドが作られるよりもはるか以前に、このような墳墓が作られた事は驚愕の一言です。もはやオーパーツと呼べるかもしれませんね。
トゥアハ・デ・ダナーン
また、ボイン渓谷の考古遺跡群は、神話的な魅力もあります。
ニューグレンジは、ケルト神話で語られる神である『トゥアハ・デ・ダナーン』の一人、『ダグザ』の住まいと考えられております。
ダグザは、『善き神』を意味していることからも、ありがたい神様だったようです。神話における4大秘宝の一つである大鍋を所有しており、この鍋から無限に食べ物を生み出しては、人々におもてなしをしていたみたいです。
それに数多くの子供を残したことからも、ダグザという神様は子孫繁栄の象徴にもなったようです。
のちにダグザは、ニューグレンジの宮殿にて、尽きる事のない食料を食べながら暮らしていたようですが、どことなく人間くさい魅力を感じます。
最後に
どのような民族がこれを作ったのか、今後の調査結果を待つ必要があります。ただ、解明されていない事こそが、この世界遺産の一番の魅力なのかもしれません。
いつか、ケルト音楽で一番のお気に入りのLunasaを聴きながら、この地を訪れたいなと思っております。
以上です。
さようなら