【基礎編】世界遺産登録に必要な10個の登録基準について

こんにちは。

 

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今回は、世界遺産登録の登録基準について説明したいと思います。

上に貼ってある以前のブログにも書きましたが、世界遺産と呼ばれる為には、顕著な普遍的価値を持つと判断される10項目の評価基準があるため、これから説明する10項目のうち、何か一つでも基準をクリアする必要があります。 

 

評価基準とは

細かく書くのも面倒なので、10項目の詳細について、日本ユネスコ協会に書かれた詳細を貼ります。以下を見てください。

その内容を以下に要約します。

 

文化遺産

(ⅰ)人間の才能:よくこんなの作ったな!やっぱり人間て凄くね?的な遺産

(ⅱ)文化交流:A国とB国の境界線にあるため、C国独自の文化がそこにある的な遺産

(ⅲ)文明の発展:今は廃墟だが、以前はそこに文明があったことを忍ばせるロマン溢れる跡地

(ⅳ)建築の発展:その時代の代表的な建築物

(ⅴ)独自の集落:文字通り集落。今も残るが、存続が危うい

(ⅵ)大きな出来事:歴史上の大きな出来事を今に残す遺産

 

【自然遺産】

(ⅶ)自然美:こんな美しい景色は滅多にないよね的な遺産

(ⅷ)地球の歴史:ここの地層から古代の恐竜の骨が見つかった

(ⅸ)独自の生態系:こんな動物は他にはいないから、生態学の研究をしたくなる遺産

(ⅹ)絶滅危惧種の生息域:絶滅寸前の動物がいるので、大切にしましょう的な遺産

 

分かりやすさを優先したので、アバウトな書き方をしてますがご了承ください。

なお、いくつか説明が必要なものを、以下に書きます。

 

(ⅵ)について

人類の歴史上の出来事と言っても、立場が変われば捉え方も変わるのが歴史なので、これの登録はかなり慎重さが必要になっています。

そのため、(ⅵ)に関しては「ほかの基準とあわせて用いることが望ましい」と明記されています。

例外的に、(ⅵ)のみで登録されている遺産もありますが、広島平和記念碑(原爆ドーム)やアウシュヴィッツ・ビルケナウ(ナチス・ドイツの強制絶滅収容所)などに代表される、人類の過ちを後世に残すための教訓とする遺産のみです。

世界遺産条約にて厳密に定義はしていないが、これらを負の遺産と呼んでいます。

 

(ⅰ)と(ⅳ)の違い

「(ⅰ)が人間の才能で、(ⅳ)が建築と言われても、どう違うの?才能があるから歴史的な建築物を作れるんでしょ?」という疑問もあるかもしれません。

確かに共通項の多い基準と言えます。そのため、どちらの登録基準もクリアしている遺産は地球上に数多くあり、有名どころで言えば、モン・サン・ミシェルヴェルサイユ宮殿フィレンツェも、全て評価基準の(ⅰ)も(ⅳ)もクリアしています。

切り分けが難しい所ではありますが、(ⅳ)の評価ポイントとして、建築技術の「代表的な段階」という点が重視されます。そのため、どんなに傑作的な建築物であったとしても、その時代における代表的なものか否かによっては、(ⅳ)の評価基準をクリアしないケースもあります。

また、(ⅰ)のみで登録されている世界遺産が極めて少ない点も特徴的と言えます。現存する世界遺産は1000個を超えたが、(ⅰ)のみで登録されているのは、インドのタージ・マハル、オーストラリアの「シドニー・オペラハウス」、カンボジアの「プレア・ビヒア寺院」の3つのみです。

どれも世界遺産of世界遺産です。この辺は、決して建築史の発展段階における代表例ではないが、人類の才能を示す傑作に違いはないと判断された数少ない例と言えるのかもしれませんね。

 

説明した10項目ですが、文字的に暗記するのは効率的ではないと思います。気になる世界遺産を調べる際に、「この遺産は(ⅱ)と(ⅳ)が認められたのか」といった感じで、その都度、調べる習慣をつけると、いつの間にか覚えてしまうはずです。

なので、10個の基準は、あくまでも世界遺産を理解する上での補助的なものとして活用ください。

なお、大体の世界遺産についてWikipediaで調べると、登録基準についての説明も載っていますので、それも参考になると思います。

 

今回は以上です。

さようなら。